相談室から～葬儀の悩み2014年4月
昨年末、当法人が取り上げられた新聞記事を見た西東京在住の夫71歳、妻69歳から相談の電話が入りました。
夫妻は介護認定も受ける事なく二人で元気に生活を送っていましたが、将来の不安を抱えており、その不安を切実に訴えていました。不安の種はいくつかありましたが、大きな不安として、亡くなった時の葬儀の問題がありました。
夫妻はお寺の檀家（葬儀会社も経営）になっていましたが、そのお寺に通夜、告別式をお願いすると多額のお金がかかってしまう。夫妻は質素な「見送り会」での形式を希望していました。
お寺の檀家になっていても、親の代からの付合いの住職に「本音が言えない」「住職にこんな話をして失礼にならないか」など、なかなか希望が打ち明けられない…。実はこのような悩みを多くのシニア世代は抱えています。
しかし、当法人の支援員から、ご自身が元気な間にきちんと決めておかないと、なにかあったときにはなにもできなくなってしまいます！とのお話をさせていただいたところ、夫妻は納得され、3月中旬に当職員立ち会いの元、お寺の住職と話し合い、「見送り会」での形式にお願いし、永代供養の生前契約も済ますことができ、今は、とても安心して生活をされています。
第三者がちょっと背中を押してあげたり、アドバイスをしたり、時には一緒に出向いてサポートをする、そんな事で敬寿の役目が果たせた事例でした。